1月26日、人生二度目のフルマラソン、第72回勝田全国マラソンに参加してきました。
なんとか完走したかったですが、結果は途中棄権。苦しい戦いでした。
ケガを治してまたしっかり練習を積んでいきたいと思います!
完走できなくても得られるものもたくさんある。マラソンの魅力を感じていただけると幸いです。
勝田マラソンとは?
勝田マラソンは、茨城県ひたちなか市で開催される歴史ある大会で、今回で72回目を迎えました。フルマラソンと10kmの部門があり、例年1万人以上のランナーが参加する大規模な大会です。
特徴的なのは、沿道の温かい応援と「完走いも」と呼ばれる名物。完走者には干し芋が振る舞われ、市街地で沿道の応援も多く、地元のホスピタリティを感じられる大会として知られています。
天候は快晴、寒さも厳しくなく、まさに絶好のマラソン日和。気持ちのいいコンディションの中でのレースとなりました。
スタート前
レース前の練習内容
11月に日立シーサイドマラソンに出場し、それ以降、右膝をランナー膝で痛めてしまい思うように練習ができていませんでした。12月の走行距離が132km、1月も100kmくらいです。
十分な練習ができていなかったので、タイムは狙わず完走を目標として参加しました。
一度も10km以上走ることができなかったので、かなり不安を抱えての参加でした。12月の練習の様子はこちらの記事も参照ください。
当日の装備
当日の装備は以下の通り。初めてフルマラソンに参加するときは準備が心配で仕方なかったですが、2回目になると慣れてかなり気楽に準備できました。
- シューズ:Mizuno ウェーブライダー28(反発性と軽さがあり、快適な履き心地)
- ウェア:長袖インナー(ファイントラックのドライレイヤー)+大会ロングTシャツ、WorkmanのFindOutロングタイツ、Mizunoマルチポケットパンツ、Workmanの5本指サポートソックス
- 補給食:ジェル3個 アミノバイタル(10km、20km、30kmで使用予定)
- テーピング:膝周りにバトルウィンのキネシオロジーテープ
膝の痛みを抑えるため、タイツとテーピングを装着。しかし、果たしてこの装備で最後まで持つのか──不安を抱えながらのスタートとなりました。
シューズは普段の練習でも使用していたMizunoのウェーブライダー28。
反発性も高く軽量で、序盤は快適に走ることができました。靴擦れなどのトラブルもなく、次回作が出たらまた購入を検討したいと思います。
通勤靴にも使えるMizunoウェーブライダー28、おすすめです。詳しくはこちらの記事でも紹介してます!
スタート前の高揚感
電車で2駅という近場の大会。駅に集まるランナーたちを見て、「どんなシューズを履いているんだろう?」なんて観察しながら気分も高まります。
勝田駅の改札はランナーで大渋滞でした。
勝田駅から会場までは徒歩10分ほど。スタートが10:30なので、9時半前には会場に到着しました。
会場はすでにランナーで大賑わい。テントを張る人、ストレッチをする人、それぞれが思い思いの準備を進めています。
私も着替えと荷物預けをスムーズに済ませ、レースに備えます。
マッサージガンも持参したので、ランニング前に筋肉をほぐします。これを使うだけで足も軽くなるので、レース前にはおすすめです。
トイレの混雑状況もチェック。手荷物預かり所近くは長蛇の列でしたが、出店エリアの先にあるトイレは比較的空いていて、スムーズに利用できました。
その後、スタートエリアを見学。エリートランナーが集うAブロックはやはり狭く、選ばれたランナーのみが並ぶ光景に圧倒されます。
そして、私はHブロックへ。スタートを待つ間、天気はいいものの風が強く、走るときに影響がないか少し心配に。
レースの様子
レーススタート!順調な滑り出し
10時30分、号砲とともにレース開始!
Hブロックの私は、スタートラインを越えるまでに約7分かかりましたが、思ったよりスムーズに走り出せました。
広い道路を堂々と駆け抜ける爽快感!沿道の応援の声が背中を押してくれます。キロ6分ほどのペースで順調な滑り出しでした。
3km地点、違和感の兆し
しかし、3kmを過ぎたあたりで「ん?ちょっと右膝が…?」と、嫌な違和感が。
「まだ序盤だし大丈夫。気のせいだ。」そう言い聞かせながら走り続けます。
7km地点で国道245号線に入ると、向かい風が強烈に。前のランナーの後ろについて風をしのぎながら、なんとかペースを維持しました。
『追越し禁止』Tシャツの方がいいペースで軽やかに走られてたので、「この人についていけば大丈夫そう」と思い後を追わせていただきました。
周りのランナーを見ながら一緒に走れそうな人を冷静に探せたのは、次回以降も生かせそうないい収穫でした!
15km過ぎ、膝の激痛でペースダウン
東海村に入り、沿道の応援がますます熱くなります。「頑張れー!」という声援が力になります。子どもからおにぎりをいただき、元気をもらいます。
しかし15kmを過ぎた瞬間、右膝にズキッと激痛が。
「これはマズい……。」
足をかばいながら走るも、思うようにスピードが出ません。どんどんペースが落ちていきます。
19km付近、ついに走れなくなり歩きへ。
リタイアの文字が頭をよぎるも、「せめて歩いてでもゴールを目指そう」と決意。
苦しい戦い:リタイアするか、歩き続けるか
23km地点でリタイアバスを見かけ、一瞬「乗ろうか」と迷いましたが、歩くと決めた以上、まだ諦められない。
24km地点の救護所でスプレーとテーピング処置を受け、少し気持ちを立て直します。救護の方に「膝の外側の痛みは辛いよね」と共感してもらい、励まされました。
その後も歩き続け、沿道の方からチョコやバナナをもらいながら進みます。
小さな子どもが「もらってくれた!」と喜んでいたのが印象的で、辛い中でも温かさを感じる瞬間でした。
沿道の方との「頑張れー!」「ありがとう」のやり取りにはほんとに力をもらえます。
沿道の方との交流もマラソンならではの魅力です。
どんどんランナー追い越されていく。それでも「せめて30kmまでは行く」と気合で歩き続けました。
30km関門を通過し、リタイア
どんどん追い抜かれていき徐々に人もまばらになってきます。
明らかに普段から運動してなさそうな若干肥満体型のおじさんやおばさん、ご高齢のおじいさんがコツコツと走り追い抜いていく姿を見て、悔しさもありましたが、「走れて羨ましい」「自分も走りたかった」という気持ちが強くなります。
27kmあたりから歩くだけでも膝が痛くなり、29km地点、もはや一歩踏み出すごとに激痛。
「もうダメかもしれない……でも、30kmまでは行こう!」
気力だけで進み、30km関門をギリギリ通過。しかし、ここで完全に限界を迎え、無念のリタイア。
次こそはフィニッシュゲートをくぐる!
リタイア地点から送迎バスで会場まで送ってもらい、リタイアした悔しさを噛み締めながら、フィニッシュゲートを外から見つめる。
苦しそうに走りながらも次々とランナーがゴールしていきます。
「次こそは必ずこのゲートをくぐる!」
この悔しさを糧に、必ずリベンジを果たします!
まとめ:悔しさをバネに、次の挑戦へ
当日のペースは上記の通りです。
序盤はいい感じで走ってましたが、16kmあたりから1キロ6分を超え始め、20kmからウォーキングに。最後29km、30kmは歩くのも苦しい状況でした。
今回の勝田マラソンはリタイアという結果に終わりましたが、
- ・沿道の温かい応援に励まされたこと
- ・ぎりぎりまで自分を奮い立たせたこと
- ・そんな苦しい状況でもやっぱり走りたいという気持ちを確認できたこと
リタイアでしたがリタイアだったからこそ得られた感情。すべてが貴重な経験となりました。
次はしっかりと足を治し、万全の状態でフルマラソンを完走できるよう準備していきます。
悔しさはあるけれど、この経験が必ず次のステップにつながると信じています!
様々な経験を得られるフルマラソン。まだ走ったことの無い方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?